麻酔・緩和医療科このページを印刷する - 麻酔・緩和医療科

手術による痛みをなくし、ぐっすり休んでいただくことを麻酔といいます。 嬉野医療センターでは、局所麻酔で行う手術以外の麻酔はすべて我々麻酔科医が行っております。麻酔科医はただ麻酔を行うだけではなく、術前・術中・術後に渡って様々な役割を担っています。

当院は日本麻酔科学会認定麻酔科指導医と専門医が常勤しており、日本麻酔科学会麻酔科認定病院(旧麻酔指導病院)の認定を受けています。麻酔科認定病院である当院では、麻酔科専従の7人のスタッフにより、患者さまが安心して手術を受けていただける環境を整えています。

また当院の麻酔・緩和医療科は、手術麻酔のみならず、ペインクリニック外来(痛みの外来)、緩和ケア等の様々な痛みの治療も行っています。原因となる病気・けがは治っているのに、あるいは検査は異常がないといわれたのに痛みが続く場合があります。このようなときに受診していただくのがペインクリニックです。痛みで悩んでいる方々が少しでも痛みが楽になるように診療にあたっています。 麻酔に関する詳しい内容は、「日本麻酔科学会-市民の皆様へ」をご覧ください。

診療内容

手術麻酔

手術麻酔管理は術中の麻酔だけではなく、術前の患者様の状態把握をする事から始まります。
術前の状態を把握した後、その患者様にとって最も適した麻酔方法を選択し、患者様へ麻酔の説明を行い、同意を得たうえで麻酔を行っています。

また術後の痛みの緩和や全身状態の管理等、手術の前後にわたって患者様が安全・快適かつ迅速に手術・麻酔を受けることができるように日々努力しております。 どのような手術に対しても対応できる麻酔法や技術を提供し、全手術件数も年々増加しています。

 

手術室運営

7部屋ある手術室の管理・運営を手術室スタッフと共に担っています。
令和2年度実績で年間3000症例の手術を円滑に行えるように手配をすると共に、緊急手術を遅滞なく施行できるようにすることで、地域の救急医療の一端を支えています。

 

ペインクリニック

日本人の大半は腰痛や頭痛など何らかの痛みを抱えて生活していると言われています。
ペインクリニックは症状や身体所見から多角的に痛みの原因を診断し、薬物治療や神経ブロック治療をはじめとする各種治療を駆使して痛みを軽減・消失させ生活の質を向上させる診療科です。
当院ペインクリニックでは頭痛・肩こり・腰痛といった一般的な痛みの治療から、三叉神経痛・帯状疱疹後神経痛・原因不明の慢性痛など特殊な痛みの治療まで対応しています。痛み以外でも突発性難聴・顔面神経麻痺・顔面けいれんなどの治療も行っています。
漢方薬を含めた薬物治療や神経ブロック治療、鍼治療などを患者様の希望や生活スタイルに合わせて、選択・併用し痛みや症状を軽減できるように取り組んでいます。

 

緩和ケア

当院は2019年7月に緩和ケア病棟を新設いたしました。それに伴い、がんに対する診断から治療そして終末期に至るまで対応を嬉野の地で行うことができるようになりました。がんと診断を受けた患者さんで、がんに対する積極的な治療を行っていない患者さんの諸症状をコントロールするための病棟です。症状が整えば退院も可能で、難しい症状が現れた際に再入院出来ます。緩和ケア病棟は21病床あり、麻酔・緩和医療科が担当していて、主に薬物療法・神経ブロック等を用いた症状コントロールを行っています。必要な場合は胸水穿刺や腹水穿刺も行っております。
一方、緩和ケア外来も行っております。緩和ケア外来は、主にがん患者さんの諸症状を緩和し、日常生活レベルをあげ、生活の質を維持するお手伝いをしています。外来は、がんに対する積極的な治療を行っている患者さんの症状コントロールも行っております。病棟同様に、薬物療法・神経ブロック等による症状コントロールを中心にしていますが、専従認定看護師・臨床心理士・薬剤師・栄養士・MSWもチームとして活動しているので、不安・うつ・不眠等の精神症状、食欲不振、倦怠感、生活上の相談など多方面からアプローチしております。治療や他の理由で当院他科入院中も、緩和ケアチームとしてベッドサイドにて症状コントロール継続が可能です。

 

救命救急・集中治療

救急センター医師と協同して、夜間・休日の集中治療室入室中の患者様の管理、救急外来からの心肺停止患者や院内急変患者に対する心肺蘇生の対応などを行っています。
救急現場で活躍する救急救命士からの気管挿管や薬剤投与といった指示要請にも応じております。

 

教育

佐賀大学医学部医学科学生の麻酔科病棟実習の一部を当院で行っております。
救急救命士による気管挿管実習も手術室で受け入れております。

スタッフ紹介

香月

香月 亮

麻酔・緩和医療科部長
平成10年卒
専門・所属等
医学博士
佐賀大学医学部臨床教授
日本麻酔科学会認定麻酔科指導医・専門医
麻酔科標榜医
日本心臓血管麻酔学会認定心臓血管麻酔専門医(暫定)
日本ペインクリニック学会認定ペインクリニック専門医
日本緩和医療学会認定暫定指導医
臨床研修指導医
手術麻酔の分野はある程度後進に任せ、病院運営にも関わらせていただくようになりました。緩和ケア病棟ができたことでがんの診断から治療、そして終末期までを当院で診ることができるようになりました。
近隣の先生方と協同した在宅緩和ケアから、必要に応じて緩和ケア病棟を利用できるシステムを構築することで、地域住民により良い医療を提供できると考えております。ご紹介をよろしくお願いいたします。
 

杉山

杉山 馨祐

麻酔・緩和医療科医長
平成18年卒
専門・所属等
日本麻酔科学会認定麻酔科専門医・指導医
麻酔科標榜医
臨床研修指導医
すべての患者様に安心して手術を受けていただくために、ひとり一人の患者様にあわせた麻酔を行ってまいります。また、がんによる苦痛をすこしでも緩和できるよう患者様に寄り添った丁寧な診療を行っていきます。
 

山口

山口 奈央子

麻酔・緩和医療科医長
平成19年卒
専門・所属等
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会認定麻酔科専門医・指導医
日本緩和医療学会緩和医療認定医
臨床研修指導医
2015年9月から嬉野に赴任しております。手術麻酔・緩和ケアを担当します。手術麻酔では安心安全の麻酔を目指します。緩和ケアでは身体的苦痛のみではなく、精神的苦痛にも寄り添うやさしい医療をおこなってまいります。よろしくお願いします。
 

北村

北村 静香

麻酔・緩和医療科医師
平成24年卒
専門・所属等
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会認定麻酔科認定医
日本麻酔科学会認定麻酔科専門医
臨床研修指導医
2019年4月から2回目の赴任となりました。手術麻酔、ペインクリニック、緩和医療に携わり、「痛み」を取り除く、または「痛み」を和らげることに日々尽力しています。地域の皆様が安心して手術が受けれるよう、痛みに困ることなく楽しく生活が送ることができるように頑張りますので、よろしくお願いいたします。
  

八板

八板 信介

麻酔・緩和医療科医師
平成26年卒
専門・所属等
 
不慣れですが、地域に貢献できるよう頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
 

宅野

宅野 結貴

麻酔・緩和医療科医師
平成28年卒
専門・所属等
麻酔科標榜医
日本麻酔科学会認定麻酔科認定医
手術の際は安心・安全な麻酔を心がけます。ペインクリニック、緩和ケアでは、さまざまな病気による痛みやがんによる苦痛を少しでも和らげ、日常生活が送れるようにお手伝いしていきます。宜しくお願いいたします。
 

中島

中島 頼子

麻酔・緩和医療科医師
平成29年卒
専門・所属等
麻酔科標榜医
精一杯頑張りますのでよろしくお願いいたします。

診療実績

2020年度麻酔・緩和医療科診療実績

全手術症例数 2,902例
麻酔科管理症例数 2,047例
緊急手術 899例
 
整形外科手術麻酔 脊椎 59例
股関節・四肢 637例
胸腹壁・会陰 4例
その他 3例
703例
外科手術麻酔 開胸・縦隔 96例
上腹部 141例
下腹部 182例
胸腹壁・会陰 130例
その他 45例
594例
泌尿器科手術麻酔 134例
産婦人科手術麻酔 帝王切開 31例
その他 145例
176例
心臓血管外科手術麻酔 OPCAB 8例
他の心臓手術 68例
腹部大動脈 25例
胸部大動脈 19例
その他 47例
167例
脳神経外科手術麻酔 開頭 38例
脊椎 3例
41例
耳鼻咽喉科手術麻酔 39例
歯科口腔外科手術麻酔 32例
その他 161例
手術室外での全身麻酔 128例
 

ペインクリニック 外来病名別患者数一覧

帯状疱疹関連痛 395人
癌性疼痛 149人
顔面けいれん 2人
頭痛 31人
顔面痛 25人
術後痛 12人
糖尿病性神経障害 3人
中枢性疼痛 7人
幻肢痛 1人
頚椎症 31人
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症 61人
外傷性頸部症候群 9人
四肢血行障害 11人
線維筋痛症 9人
複合性局所疼痛症候群I型 5人
腰、下肢、臀部、会陰部痛 81人
その他 122人
 

緩和ケア新規介入人数

2007年度 42人
2008年度 33人
2009年度 60人
2010年度 91人
2011年度 78人
2012年度 108人
2013年度 118人
2014年度 132人
2015年度 89人
2016年度 114人
2017年度 122人
2018年度 98人
2019年度 106人
2020年度 135人