外科このページを印刷する - 外科

外科では消化器、呼吸器、乳腺・内分泌の疾患をそれぞれの領域別に担当医を決めて、特化した形での診療体制をとっています。
 

年間約600例の手術を行い、そのうち約40%は癌に対する手術です。治療方針に関してはチーム医療を重視し、消化器内科、呼吸器内科、放射線科との合同カンファランスで決定しており、手術あるいは化学・放射線療法など、個々の患者様に最適な治療ができるように努めています。

 

当科においては適応基準があえば、肺癌や消化器系の癌に対して胸腔鏡や腹腔鏡と呼ばれる内視鏡を用いた低侵襲手術いわゆる“体に優しい手術”を積極的に取り入れています。 進行癌に対しては外科治療のみならず、抗癌剤を用いた化学療法、放射線療法を組み合わせた集学的治療を行っており、生活の質(QOL)を維持しつつ、治療成績の向上を目指しています。
 

急性虫垂炎、消化管穿孔、腸閉塞など年間約100例の緊急手術も行っており、救急医療にも力を入れています。

診療内容

消化器外科

 消化器外科では、悪性腫瘍に対しては診療ガイドラインに沿って治療法方針を立て、手術のみならず化学療法、放射線療法を実施して治療成績の向上を目指しています。2020年に根治的手術を行った症例は、胃がんが29例、大腸がんが73例でした。当院では2006年より消化管の悪性腫瘍に対して、低侵襲な手術である腹腔鏡手術を導入しており、現在胃がんは漿膜浸潤のない症例まで、大腸がんは巨大腫瘍や他臓器浸潤例を除いた殆どの症例を腹腔鏡手術の適応として、日本内視鏡外科学会技術認定医の指導の下、積極的に行っています。腹腔鏡手術の占める割合は、胃がんが62%、大腸がんが85%でした。また一部の進行した胃がんや大腸がん症例に対しては術前に抗がん剤治療を行った後に手術を行う術前化学療法も導入し、再発予防に努めています。他に、膵臓がんに対しては、膵頭十二指腸切除術を8例、膵体尾部切除術を5例施行しました。その他、急性虫垂炎は33例、鼠経ヘルニア手術は81例で、虫垂炎は94%、鼠経ヘルニアは60%を腹腔鏡下手術で行いました。当科は腹部救急疾患の緊急手術症例を積極的に受け入れており、2020年は94例に緊急手術を行いました。これは消化器外科の総手術症例の約21%を占めていました。
 一方、臨床業務のみならず、学会活動も積極的に行っており、2020年度はCOVID-19の影響で国際学会への参加はかないませんでしたが、19件の国内学会で発表を行い、うち16件は全国学会でした。シンポジウムなどの主題発表も3件行いました。積極的に学会に参加することで、最新の知見を吸収し治療に生かせるように努力してまいります。

 

呼吸器外科

肺癌、気胸、縦隔腫瘍など年間約90例の手術を行っています。肺癌の手術は年間約45例です。
いずれも胸腔鏡を用いた手術を積極的に行っており、呼吸器手術全体の90%、肺癌症例の90%以上を占めています。進行肺癌に対して、術前・術後の抗癌剤治療を行って、治療成績の向上に努めています。
 

 

乳腺外科

年間約45例の乳癌の手術を行っています。 その内30%は乳房の一部の切除にとどめる“乳房温存手術”でした。また脇のリンパ節への転移の有無を術中に確認し、過大なリンパ節廓清は省略する“センチネルリンパ節生検”を行っています。

スタッフ紹介

呼吸器・乳腺外科

近藤

近藤 正道

呼吸器・乳腺外科部長
平成5年卒
専門・所属等
日本呼吸器外科学会専門医・評議員
日本外科学会認定外科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・指導医
マンモグラフィー読影認定医
日本乳癌学会認定医
乳腺専門医
患者さんへ優しい治療を目指します。
 

田口 航也

田口 航也

呼吸器・乳腺外科医師
令和4年卒
専門・所属等
一般社団法人日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門」コース(Aコース)修了
患者さんに寄り添った医療を提供できるよう精一杯務めて参ります。よろしくお願い申し上げます。
 

消化器外科

黨

黨 和夫

消化器外科部長
平成8年卒
専門・所属等
医学博士
日本外科学会認定外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定消化器外科専門医・指導医
日本消化器外科学会認定消化器がん外科治療医
日本消化器病学会専門医
日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本内視鏡外科学会評議員
日本腹部救急医学会腹部救急教育医・認定医
ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター
日本消化器病学会九州支部評議員
Certificate of da Vinci system as a Conole surgeon
胃・大腸の腹腔鏡手術を主として消化器外科手術の研鑽を積んでまいりました。
地域医療に貢献できるように努力していく所存です。
 

内田

内田 史武

消化器外科医長
平成23年卒
専門・所属等
医学博士
一般社団法人日本外科学会外科専門医
一般社団法人日本消化器外科学会消化器外科専門医
一般財団法人日本消化器病学会消化器病専門医
臨床研修指導医
一般社団法人日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
一般社団法人日本腹部救急医学会腹部救急認定医
一般社団法人日本がん治療認定医機構がん治療認定医
Certificate of da Vinci Technology Training as Console surgeon
専門は消化器ですが、胸部外科の経験もあります。どのような治療がベストなのか、一緒に考えて決めることを大切にします。
 

原

原 亮介

消化器外科医長
平成23年卒
専門・所属等
日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会消化器外科専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
臨床研修指導医
主に消化器外科を中心に研鑽を積んで参りました。地域医療に貢献できるよう邁進致します。
 

横山 岳矩

横山 岳矩

消化器外科医師
令和3年卒
専門・所属等
患者さん一人一人に寄り添う丁寧な診療を心がけ、皆様が安心して治療を受けられるよう日々精進してまいります。よろしくお願いいたします。
 

中山 耀介

中山 耀介

消化器外科医師
令和4年卒
専門・所属等
自分にできることを一つずつ全力で取り組みたいと思います。
 

診療実績

外科手術症例数の推移

外科手術症例数の推移

消化器外科

年 度 2022年度 2023年度 2024年度
消化器外科総数 470 491 504
胃 49 58 51
 胃癌(切除) 36(23) 48(44) 39(34)
結腸 68 84 76
 結腸癌(切除) 53(39) 57(54) 44(40)
直腸 20 19 26
 直腸癌(切除) 16(15) 18(18) 24(18)
肝臓 3 0 1
 肝細胞癌 0 0 0
 肝内胆管癌 0 0 0
 転移性肝癌、他 3 0 1
胆道      
 胆石/ポリープ 77(68) 80(67) 79(67)
 総胆管結石 0 5 5
膵臓/下部胆管癌 14 5 7
虫垂炎 32(30) 32(31) 31(31)
痔核 0 0 2
ヘルニア 89(59) 100(70) 81(63)
穿孔性腹膜炎 9 6 1
イレウス 20(3) 23(5) 27(3)
その他 89 79 90
( )腹腔鏡手術

研究業績