院長挨拶このページを印刷する - 院長挨拶

院長
 令和3年4月1日より嬉野医療センター院長を拝命いたしました力武一久でございます。私は、平成16年(2004年)に心臓外科医長として赴任して以来、ずっとこの病院でお世話になっております。当初は、昼夜を問わず心臓血管手術に明け暮れる毎日でしたが、平成25年に統括診療部長となり、病院経営にも参画するようになりました。令和元年に副院長を拝命し、河部庸次郎前院長のご指導を受けながら、特に安全管理・病院経営などを中心に勉強させていただきました。院長としての責任の重大さは十分理解しており、身の引き締まる思いであります。

 さて、独立行政法人国立病院機構(NHO)は、全国に140の医療施設を有する日本最大の病院ネットワークであり、厚生労働省所管の中期目標管理法人であります。その目標の中核は、地域医療と国の政策医療への貢献だと思います。特に、新型コロナウイルス感染症の拡大は、まさに国難ともいうべき危機的状況であり、当医療センターとしても、患者の受け入れは勿論、予防事業などにも積極的に貢献していきたいと考えています。

 世の中の少子・高齢化の波は、とどまる兆候はなく、2025年問題もしかりですが、更に団塊ジュニア世代が75歳以上となる2040年もあっという間にやってくるでしょう。地域医療構想の中で、役割分担をいかに行っていくかが課題と思います。佐賀県南部医療圏における嬉野医療センターの役割を十分理解して地域完結型の医療に貢献していきたいと考えております。

 コロナ禍で新しい生活様式を求められる中、病院でも面会制限・禁止が当たり前の時代となる一方、患者やご家族は不安あるいは不信感まで抱かれる事もあります。我々は、身体的苦痛を取り除くだけでなく、ちょっとした声掛けや気遣いから、信頼関係を構築して、精神的な苦痛をも取り除く努力をしていきたいと考えています。このような気持ちから、基本理念を「命と心をつなぐ医療」と一新し、職員一同努力していく所存であります。

基本理念

基本理念
 「命と心をつなぐ医療」の実践には、患者の身体的苦痛を取り除くだけではなく、精神的苦痛も理解し和らげる努力が重要である。
 また、患者や家族と良好な信頼関係を構築し、安心して治療を受けられる環境づくりが大切である。

運営方針

  1. 迅速で質の高い医療
  2. 安全で安心な医療
  3. 地域医療構想に基づく医療
  4. 患者さんの権利を重視した医療
  5. 適切な病院機能の更なる継続
  6. 経営基盤の確保
  7. 将来を担う医療人の育成
  8. 臨床研究と治験による医学への貢献