茶々っとニュースNo.39
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抗がん剤治療における味覚異常への関わり
抗がん剤治療は副作用を伴うことが多くあり、自覚症状として食欲不振や倦怠感など体調の変化を感じる方が多くいらっしゃいます。食欲不振の要因の1つとして味覚の変化が生じることもあり、通常おいしく好きなものを食べられていた状況が低下してしまう場合もあります。患者さんから『食事は何とか食べていますが、食べても自分が知っている味がしなくて美味しくない。だから食べられるもが限られてしまうようになった』、『妻が自分のために食事を作ってくれているのに食べきれなかった』といった言葉が聞かれた時もありました。味覚の変化は抗がん剤の副作用として大きく影響されていることや、味覚異常の感じ方は人によって様々であることを患者さんやご家族にお伝えし、治療薬が影響している間は自分が食べられる味を探していくことをお勧めしています。中でも酸味を活かした食事内容は、比較的ご自身が知っている味に感じやすいため、食事の写真載せたパンフレットを活用し、食べられる食事のレパートリーを拡大できるように支援しています。
抗がん剤の治療を受けた後に患者さんの生活で変化が起こることは様々ありますが、個々に応じた説明を心がけ自宅での日常生活の苦痛や不快感の緩和に努め、抗がん剤治療を順調に受けられるように関わっていきたいと思います。
抗がん剤の治療を受けた後に患者さんの生活で変化が起こることは様々ありますが、個々に応じた説明を心がけ自宅での日常生活の苦痛や不快感の緩和に努め、抗がん剤治療を順調に受けられるように関わっていきたいと思います。
文責:がん化学療法看護認定看護師 井手千佳子