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令和5年度感染管理エキスパートナース研修を開催しました

 令和5年10月4日~6日まで国立病院機構九州グループ主催感染管理エキスパートナース研修を当院で開催しました。新型コロナウイルス感染症(以下 COVID-19)の流行により、令和元年を最後に開催中止となっていましたが、今年は感染対策を徹底し、WEBではなく現地参加での開催ができました。

 この研修は国立病院機構九州グループ内の21施設より参加者を迎え、「感染管理」のエキスパートナースを育成する研修です。感染症への対応は、普段医療者が実践している「感染対策」に加え、感染を「管理的視点」でコントロール(管理)する力が必要となります。参加者は普段病棟や外来、手術室で感染対策実践者として仕事をしていますが、各施設から感染を管理する力を期待され今回研修に参加しています。とはいえ、普段聞きなれない「感染管理」に対して関心を持ってもらえるよう、ゲーム型教育ツールを今回初めて使用しました。

 ゲームをしながら管理に必要な「人」「物」「時間」「お金」「情報」の必要性を学ぶことができます。参加者同士、初対面ではありましたが、ゲームの効果もあり、研修初日から親睦を深めることができました。ゲームを通じて情報不足や間違った知識では感染から患者さんや自分自身を守ることができないことに気づき、この研修での学習意欲が高まったのではないかと思います。

 各講師(感染症制御医師・感染管理認定看護師・薬剤師・臨床検査技師)による最新のガイドラインや、専門的な講義を受け、多くの知識を得ることができました。研修最終日には習得した知識をもとに、各施設の問題点についてグループワークを行い、各自今後の活動目標を立てることができました。

 COVID-19流行後、多くの研修が WEB 主体となっていましたが、4年ぶり現地開催を行い、「直接会って話をする」コミュニケーションが大切であることが分かりました。21名の参加者がこの研修を通じて得たネットワークを大切に、自施設での感染対策・感染管理を実践していただけることを期待しています。
 
文責:感染管理特定認定看護師 重松孝誠
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