茶々っとニュースNo.3このページを印刷する - 茶々っとニュースNo.3

拡大しつつある免疫療法について(嬉野医療センターのがん治療に関して)

 近年様々な抗がん薬が開発され、免疫療法(患者さん自身の細胞ががん細胞を攻撃できる薬剤)が登場しました。当院では平成29年5月から免疫療法による肺癌治療を開始し、7月には泌尿器の腎細胞癌、10月には胃癌に使用され次第に拡大してきました。類似の薬剤も使用され、肺癌や尿路上皮癌に対する使用が徐々に増加しています。
オプジーボしよう件数
 免疫療法の副作用は、免疫が働きすぎることで自己免疫の病気のような症状が発現することがあり、発現時期の予測が難しいのが特徴です。
患者さんの通常をご自身でも知ってもらい『いつもと違う感じ』に気づいてもらえるような看護師の問診力が大事です。
勉強会の様子

 佐賀県内のがん化学療法看護認定看護師が集まり3回/年間、自施設病院での取り組み等話し合いを持っています。 今年1月は免疫療法に関する事をテーマに意見交換を行いました。

 患者さんが生活の質を保ちながら治療を安全に継続できるよう『副作用管理の鍵を握る看護師がどのように支援できるか』を模索しながらですが、地域の認定看護師とも力を合わせて取り組んでいきたいと思います。
 
(文責:がん化学療法看護認定看護師 井手千佳子)