部門紹介
中央採血室
当病院での外来採血室は、臨床検査科と看護部で運営しており、日本臨床検査標準協議会(JCCLS)「標準採血法ガイドライン」に沿って、十分な安全管理のもとで実施しております。
採血から検査結果報告までの時間は検査内容によって異なりますが、約1時間程度必要となります。
円滑に採血を行うためには、患者さまのご協力が必要となりますことを何卒ご理解ください。
外来採血室からのお願い
次のような項目に該当される方は事前にお知らせください。
- アルコール消毒薬やラテックスにアレルギーのある方
- 乳がんの手術をされた方
- 透析治療・シャント作成された方
- 採血時に気分が悪くなったことがある方
採血に伴う合併症を伴う場合があります
- 止血困難・皮下血腫
穿刺後の不十分な止血操作などが主な原因です。 - かゆみや発疹等のアレルギー症状
採血時のアルコール消毒薬やスタッフの手袋(ラテックス)などでかゆみ、発疹を初めとするアレルギー症状が出現することがあります。 - 血管迷走神経反応
心理的な不安、緊張により、血圧が低下するため、めまい、気分不快感、意識消失などを引き起こします。
検体検査室
【血液検査】
血液中の赤血球や白血球、血小板の数を専用の機器を用いて測定し、さらに血球の形態を詳しく調べるために顕微鏡による観察も行っています。また、血液疾患の診断のために骨髄の細胞検査も行っています。
CBC (血球のカウント) |
赤血球(RBC)、白血球(WBC)、血小板(PLT)、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)、他血球の大きさや密度などを測定します。 |
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白血球分類 | 好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球などを分類します。 |
血液像 | データを参考に顕微鏡で血球の形態や異常な細胞がないか観察します。 |
凝固・ 線溶系検査 |
血小板や凝固因子による止血機構(出血を止める仕組)、血栓を溶かす機能、抗凝固薬の効果を調べます。 |
出血時間 | 血液が固まって止まるまでの時間を調べます。 |
骨髄検査 | 胸骨など採取した骨髄液から、血液疾患の有無や原因治療効果の判定、骨髄の造血能の状態などを調べます。 |
【生化学検査】
血液や尿の中に含まれる水、タンパク質、脂肪、電解質、糖質など身体で構成されている様々な物質を測定することで、身体の各内蔵機能を調べることのできる重要な検査です。当院では、生化学機器を2台と分注・搬送機を使用することでより早く検査結果の報告をしております。
肝機能関連項目 | 蛋白、 AST、 ALT、γ-GTP、ALP、LDH、アンモニア、総コレステロール、中性脂肪 |
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膵機能関連項目 | アミラーゼ、膵型アミラーゼ |
腎機能関連項目 | 尿素窒素、尿酸、鉄、電解質(Na/K/Cl)、カルシウム |
循環器関連項目 | CPK、CK-MB |
糖尿病関連項目 | 血糖、ヘモグロビンA1c |
免疫関連項目 | CRP、IgG、IgA、IgM、IgE、C3、C4、RF、フェリチン |
血中薬物濃度など | - |
【免疫血清検査】
B型肝炎やC型肝炎などのウイルス感染症や悪性腫瘍の早期発見につながる腫瘍マーカーやホルモンなどを調べます。
感染症関連項目 | HBs抗原、HBs抗体、HBe抗原、HBe抗体、HBc抗体、HCV抗体 |
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甲状腺関連項目 | TSH、FT3、FT4 |
循環器関連項目 | BNP |
腫瘍マーカー | CEA、AFP、CA19-9、CA125、T-PSA |
【一般検査】
尿検査と便潜血検査、髄液や胸水・腹水などの穿刺液検査を行っています。
尿検査 | 尿中の蛋白、糖、潜血など自動分析装置を用いて分析を行なっています。また、顕微鏡を用いて尿中の赤血球や白血球、いろいろな臓器由来の細胞、各種円柱成分、結晶化した塩類などを観察しています。 |
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便検査 | 消化管出血や寄生虫の有無を調べます。 |
穿刺液検査 | 外観や比重、細胞数、糖、蛋白などを測定し、細胞の種類を顕微鏡で観察します。 |
細菌検査室
細菌検査室では、患者様より提出された検査材料(例えば喀痰や尿、便)に、感染症を引き起こす病原微生物がいるかどうかを調べます。 感染症を疑う微生物がいたなら原因菌を確定し、治療する為にどのような抗生物質が有効であるかを調べます。
塗抹検査 | 検査材料を染色液で染めて、菌を直接に顕微鏡で観察します。 |
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同定検査 | 検査材料を「寒天培地」に塗り、細菌の塊り(コロニー)として肉眼で観察できる状態に増殖させ、その出来たコロニーを使い、菌名を調べます。 |
薬剤感受性検査 | 検出した細菌がどのような抗生物質によく効くかを調べます。 |
この同定検査や感受性検査は結果が判るのに2~3日間要しますが、もっと早く結果を出す迅速検査もあります。 (以下の検査では、15分程で判定可能です)
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病理検査室
病理診断
手術で摘出された臓器や胃カメラなどの検査の際に採取された小さな組織(生検材料)を顕微鏡で観察できるようにプレパラート標本にし、病変が良性か悪性かを鑑別・診断する検査です。また、腫瘍の特徴や性格をさらに明らかにするために免疫組織化学検査を行い、より質の高い診断を提供しています。
細胞診断
尿や喀痰に剥離した細胞、擦過や穿刺吸引した細胞をプレパラート標本にして細胞の良悪を顕微鏡にて鑑別・判断する検査です。細胞検査士2名が常勤しておりますので、精度が高く迅速な結果報告を提供しています。
術中迅速病理診断
手術中に採取された組織や細胞を用いて迅速に標本を作製し、その場で診断を確定する検査です。 認定病理医が常勤しておりますので、手術前に診断確定しなかった病変でも手術中に結果報告する体制が整っています。
生理検査室
また当院には心臓領域や腹部領域・体表領域・血管系などの超音波検査士の認定(日本超音波検査学会認定超音波士)を持つ技師が6人在籍しています。分からないことがありましたら気軽にご相談ください。