放射線科このページを印刷する - 放射線科

研修医の修練方針

放射線科
週3日間の、午前中の超音波検査:全検査で自分で検査をした後、スタッフが再確認を行い、問題点があれば指摘する実技指導。

レポーティングシステムを用い、日常業務のCT・MRI等の読影レポートを自分でまず仮作成し、その後スタッフが全例確認・訂正して画像レポートを発行する診療形態による、実践的な画像の読影方法の修練。

当科で施行している広範なIVRの研修。適切な症例があった場合は、スタッフの監督下での基本的な実習が行われる場合もあります。

レポーティングシステム上のティーチングファイルによる自主的学習も可能です。 希望者には、放射線治療専門医とともに放射線治療の研修を行うことも可能です。

当院では通常の画像診断に加え、IVR専門医が常勤しており、血管系IVRに加え胆道系の経皮的IVR・肝腫瘍ラジオ波焼灼術、USやCTなどの画像ガイド下組織生検なども当科で担当しています。さらに地域の中核的救急病院の放射線科として、喀血・消化管出血・外傷性出血などによる緊急止血術等も行っており、研修中に緊急IVRの現場を肌で感じてもらうことが可能です。

プログラム概要

A)放射線診断学 一般目標(GIO)

放射線科における画像診断の概要を理解し、日常診療に応用できるようになる。

 

A)放射線診断学 行動目標(SBO)

1)各症例における適切な画像検査を選択・指示できる。
単純X線検査について
2)単純X線検査:胸部・腹部X線写真の基本的な読影ができる。
超音波検査について
3)超音波検査の基本的な原理及び限界を説明できる。
4)腹部を主体とした超音波検査において、日常遭遇する一般的疾患の正常・異常所見を述べることができる。
CT検査について
5)CT画像と頭部・胸部・腹部の解剖構造を対比し、画像を理解することができる。
6)頭部・腹部・胸部のCTにおいて、日常遭遇する一般的疾患の正常・異常所見を述べ、鑑別疾患を列挙できる。
血管造影検査について
7)造影剤の使用方法・禁忌・副作用およびそれに対する治療を述べることができる。
8)血管造影の基本的な術前・術後管理の要点・生じうるリスクを理解し、管理の指示ができる。
interventional radiologyについて
9)主な血管系・非血管系interventional radiologyの術前・術後管理の要点を理解し、管理の指示ができる。
MRIについて
10)MRIの禁忌及びその理由を説明できる。
 

B)核医学 一般目標(GIO)

主な核医学検査の適応を理解し、基本的な読影法を身につける。

 

B)核医学 行動目標(SBO)

1:各種核医学検査の適応を説明できる。
2:基本的な核医学画像の所見を述べることができる。
3:RI汚染の防止手順を説明できる。
 

C)放射線治療学 一般目標(GIO)

放射線治療の基本原理および副作用を理解する。

 

C)放射線治療学 行動目標(SBO)

  1. 放射線治療の基本的な原理を説明できる。
  2. 自然放射線の種類・線量を説明できる。
  3. 放射線治療の適応を述べることができる。
  4. 部位別に、放射線治療の副作用の種類・危険度を理解し、主な副作用についての対処法を説明できる。

以上の項目を、A~Dまでの4段階で、自己評価及び指導医による評価を行う。
なお、
  A:とりわけ優れている。
  B:平均を上回っている。
  C:平均レベルに達している。
  D:不十分なレベルに留まっている。
とする。

週間行事

基本的に、以下の表に従い研修する。
 
月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
超音波検査
CT検査
超音波検査
CT検査
超音波検査
CT検査
超音波検査
CT検査
超音波検査
CT検査
血管造影
CT検査
放射線治療計画 CT検査
核医学検査
血管造影
CT検査
超音波検査
CT検査